2018年からの新しいMPNPをまとめてみました―傾向と対策1【ワーホリ編】

こんにちはEmmaです。最近、MPNP(マニトバ州のノミニープログラム)の内容に大幅な変更があったということでその内容を日本語でまとめてみました(長いです)。MPNP自体はビジネス移民や農業移民などいろいろなカテゴリーがあるのですが、ここではより多くの人に当てはまる【ワーホリ編】と【留学編】の2つのカテゴリーについてそれぞれ分けて書こうと思います。もう少し詳しく書くと【ワーホリ編】はワーホリ、つまり1年のオープンワークパーミットを持ってマニトバ州に来て永住権を狙う人を想定しているのでSkilled Worker in Manitoba Streamをメインに書きます。また基本的なMPNPの制度そのものについてはそれぞれ調べてください(古い情報ですが同サイトの別記事『マニトバノミニーについて』で概要をつかんでください)。実際に適用されるのは2018年ということですが、以下の注意点をよく理解した上でお楽しみください:

  • この内容は現時点(2017年11月)で最新ですが、情報は刻一刻と変わるので必ずソース元のマニトバ州のウェブサイトを確認してください。
  • 頑張ってまとめてみましたが、私はただのボランティアライターです。誤訳・勘違い等あるかもですが責任はとれません。鵜呑みにせず必ずマニトバ州のウェブサイトを熟読してください。
  • この記事の最後にウェブサイトのリンクが貼ってあります。割と簡単な英語なので永住権を考えてる人はぜひ一度マニトバ州のウェブサイトを読んでみましょう。

*ワーホリで申請できるSkilled Worker in Manitoba Streamは2018年の第3四半期(7-9月)、留学生のためのInternational Education Stream (IES)は第2四半期(4-6月)から適用(具体的な日付は未定)、らしい。

1.   今までとの変更点

ワーホリ→働く→MPNPに応募する、のパターンの主な変更点です:

職業リストと就業期間:今回の変更点はなんといってもマニトバ州独自の職業リスト(In-demand list)が設定され、その職種によって申請までにかかる必要な就業時間が変わってきます(リストに載ってる職種ならば6ヶ月、載ってなければ12ヶ月)。

必要な英語力:今まではひとつしかなかった必要な英語力ですが、応募する職種の種類やそのスキルレベル(NOCの分類0、A~D)などによってそのレベルも変わってきます。

雇用の条件今まで少し曖昧だった?雇用条件/雇用主の基準が少し詳しくなりました。

点数制から合格/不合格へ:Skilled Worker in Manitoba Streamで応募する場合、今までのような学歴職歴年齢などを点数化してMPNP応募権を得る点数制ではなく、合格か不合格かで判断されるそうです。今まで学歴や職歴で点数足りなかった人には朗報かも?

2.   Skilled Worker in Manitoba Stream

このSkilled Worker in Manitoba Streamは新しいMPNPの4つカテゴリーの中のひとつなのですが、さらに1)Manitoba Work Experience Pathway (現在マニトバ州で働いている人)と2)Employer Direct Recruitment Pathway (MPNPに事前承認された雇用主と雇用契約した人)の2つのサブカテゴリー(パスウェイ)に分かれます。この2つ目のパスウェイはカナダ国外でMPNPと企業から面接を受け、その企業からジョブオファーをもらうことが条件らしいのですが、いろいろややこしく私も詳しくないので今回はここではとりあげません。

()の位置…実はウェブサイトには“The Manitoba Work Experience Pathway is for applicants currently working in Manitoba with temporary work permits (Temporary Foreign Workers, international student graduates from other provinces or Manitoba graduates) not working in jobs published on the In-demand Occupations list.” とあるのでなんかややこしくて私も混乱したのですが、たぶん()の閉じ方がおかしいんでしょうね。たぶん正しくは、“The Manitoba Work Experience Pathway is for applicants currently working in Manitoba with temporary work permits (Temporary Foreign Workers, international student graduates from other provinces or Manitoba graduates not working in jobs published on the In-demand Occupations list).” で、ワークパーミット持ちで働いている、もしくはカナダの学校の卒業生でリストに載ってない職種についてる人、です。 つまりワーホリでマニトバ州で現在働いている人は、職業に限らずこのパスウェイに入ると思ってます。

Manitoba Work Experience Pathway

ではでは、大半のワーホリ組が分類されるであろうこのパスウェイについてもう少し詳しく条件などを見てみます。以下が主な基準です。

  • Work Experience in Manitoba/Current Employment in Manitoba(マニトバ州での就労経験/現在の雇用主)
  • Additional Employment Requirements(雇用についての追加規定)
  • Official Languages Proficiency(語学レベル)
  • Adaptability(適応力)

マニトバ州での就労経験/現在の雇用主

どれかひとつに当てはまること(オリジナルとは順番を変えています):

  • マニトバ州のin-demand リスト(以下リスト)に載ってる職種についていて、最低6ヶ月働いている
  • リストに載っていない職業で最低12ヶ月働いている(LMIA-supported または LMIA exemptワークパーミットを保持→ワーホリだけでは12ヶ月しかないので実質無理)。
  • マニトバ州外の大学/カレッジ卒で、リストに載ってるかつ学業と関連のある職業についていて最低12ヶ月働いている
  • マニトバ州内の大学/カレッジ卒で、リストに載っていない職業について最低12ヶ月働いている(リストに載ってる場合はIESカテゴリー)

つまり、リストに載ってる職業なら6ヶ月、載ってない職業なら12ヶ月(要LIMA)ということです。実質ワーホリでは12ヶ月以上働けないので、ワーホリだけ**永住権とろうと思ったらリストに載ってる職業を探した方がいいかもしれません…。またリストに載っていない低スキル(スキルレベルCやD)の場合、LIMAからのワークパーミットを取れる可能性も低い気がするのでやはりリストに載ってる職業を探した方がいいのかもしれません(LIMAについてはここでは取り上げません、各自調べてください)。

**もちろんワーホリだけ(1年)永住権がとれる訳ではなく、MPNP申請前にLIMAがいらないということです。MPNPが通ってノミニーになれたらマニトバ州からのレターでワークパーミット(雇用主限定)を得ることができます。

雇用についての追加規定 

すべてに当てはまること:

  • 申請者が申請時にマニトバ州に住んで働いていること
  • ジョブオファーは長期/フルタイムで、マニトバ州の基準に合った適切な給料であること
  • 雇用主はマニトバ州で最低3年間のビジネスをしていること
  • 雇用条件がカナダ人/永住権保持者のそれと矛盾しないこと
  • ポジションは在宅、パートタイム、臨時、季節労働、歩合制ではないこと

語学レベル

みんな気になる語学力…今回の大きな変更点のひとつで、必要とされる語学レベルは職業によって変わってきます。ちなみにここで登場するNOCとはThe National Occupational Classificationであり、職業を体系的に分類しています。各職業のNOC番号はここで探せます(ちなみにこのサイトはレジュメ書くのにも便利です)。

  • CLB/NCLC 7:Regulated Occupations→資格が必要な職業(その資格がないと就けない職業。例、看護師、エンジニア、ソーシャルワーカーなど。)
  • CLB/NCLC 6:Compulsory Trades→登録が必要な熟練職業?(日本語でわかりやすく言うと “職人” 。例、大工、配管工、自動車修理、電気工事士など。州の登録規定について詳しくは最後にリンクあり[4])
  • CLB/NCLC 5:上記以外のNOCリストのスキル0かA, B(NOC番号が0から始まる、もしくは2つ目の番号が0-3。例、コックはNOC6322→スキルB)
  • CLB/NCLC 4:NOCリストのスキルCかD(NOCの2つ目の番号が4-7。例、ショップ店員はNOC6421→スキルC)

適応力

マニトバ州で生活する意志と実力があること、とウェブサイトにはこれしか書いてないのですが、今まで通りだとすると他州との強いコネクションがないとか、マニトバ州でどう生活いていくのかなどのセトルメントプランの提出とかになると思われます(完全なる私の予想)。

3.   In-demand list 職業リスト

一つ前の項目でも書きましたが、12ヶ月のワーホリだと物理的に12ヶ月働くのは無理なので、LIMAを避けて永住権を得ようと思ったら、就業6ヶ月で応募できる“リストに載ってる仕事”を探さなくてはいけません。このIn-demandリストはマニトバ州のニーズに合わせて作ってあるということで、必要に応じて更新されるらしいです(頻度は不明)。

ここでワーホリで来た人(カナダでの就労経験・コネなし)の視点に立って、一般的に難易度の低そうな職種を私が独断と偏見で勝手にピックアップそしたいへん大雑把にコメントしてみました(カナダでの資格が必須なものや超高い英語でのコミュニケーションスキルが必要なもの、マネージャークラス、特殊なものは除きました)。ちなみに職探しはその人の経験、スキル、語学力、タイミング、運…などさまざまな要因が関わってくるので一概にこれなら!と言うのがないのですが、自分にとってなにがベストなのかワーホリ移民計画で考えておく必要はあると思います。

1 – ビジネス・金融・事務系:Business, finance and administration occupations

いわゆるオフィス系といわれる職業がリストアップされてますが…よほどの語学力とスキルと運とプレゼン(面接)力がないとこの手の仕事をゲットするのは難しい印象です。特にウィニペグでは日本語の需要がほぼ皆無なので、英語での真っ向勝負となるとだいぶ分が悪いですね…。一応、事務職(1221Administrative officers)やその下の事務アシスタント(1241 Administrative assistants)、経理(1311 Accounting technicians and bookkeepers)が含まれています。

2 – 自然・応用科学系:Natural and applied sciences and related occupations

エンジニアはこの分類にはいります。ただ、日本の大卒がカナダでプロフェッショナルエンジニア(P.Eng)を名乗るには各エンジニアの認定団体で認定してもらえないとダメ(学歴+職歴が必要。なかなか書類だけで通るのは困難で、試験を受けたり追加でクラスを取ったり、レポート、または追加の就業経験をもとめられる)なので、ワーホリで来てすぐ…というのは無理ですね。しかしこのカテゴリには経験とスキルがあればチャンスがありそうなものもいくつかありそうです:ウェブデザイナー(2175Web designers and developers)やウェブデベロッパー(2174 Computer programmers and interactive media developers)など。このリストに載ってるからには人手不足なのでしょうが、就活マーケット事情は各自調べてください。あとは仕事あるのかわからないけど研究職では数学者(2161 Mathematicians, statisticians and actuaries)、生物学者(2121 Biologists and related scientists)などもあります。

3 -医療・健康系:Health occupations

この分野は資格必須なものが多く、また今現在マニトバ医療関係の雇用は減らされてる現状なので…あまり現実的ではないかもです。介護職が載っててほしかったですね…将来的に載るといいですが(希望)。もしかしたらマッサージセラピスト(3236 Massage therapists)はマニトバ州ではまだ資格がなくてもできるかもです(要確認)。

4 – 社会・教育・行政・宗教系:Occupations in social science, education, government service and religion

これもぽっと出の外国人が簡単に就ける職業は少ないですね…資格は必要ですが、幼児教育(4214 Early childhood educators and assistants)は何人か就いてる人を知っています(いずれもカナダの大学/カレッジ卒業)。

5 -美術・文化・レク・スポーツ系: Occupations in art, culture, recreation and sport

リスト自体短いですね(7つ)。日本人が強そうなのはグラフィックデザイナー/イラストレーター(5241 Graphic designers and illustrators)な気がします(偏見)が、この手の職業は出来高制でフルタイムの雇用が少ない印象です。ただウィニペグにもいろいろ会社はあることはあるのでワーホリ前に探してみるのもよいかと。渡加する際はポートフォリオを忘れずに。

6 – セールス・サービス系:Sales and service occupations

この分野でなんと言っても救いなのはコック(6322 Cooks )とベーカー(6332 Bakers)が載っていることです。特にコックは求められるスキルも経験も英語力も比較的低いので、ワーホリで就きやすい職業No.1だと私調べが出ています。残念ながら私調べ2番目に多いサーバー(日本で言うホール、接客係)はリスト外です。またレストランの数自体も多く、コックは常にどこかで募集がかかってるので仕事の数自体も多いです。ただし、スピードが求められ体力的にきつい仕事なので向き不向きはあるし、移民を取りたいという足元を見てくる経営者もいるので、数はあるけどいい雇用主にあたるかは運でもあったりします。

7 – 技術・運搬・機械オペレーター系:Trades, transport and equipment operators and related occupations

この分野はいわゆる“職人”ですが、電気工事士など資格がないとダメなものもあるので、注意が必要です。他には配管工(7251 Plumbers)や大工(7271 Carpenters)などは資格必須ではないみたいですが、未経験からできる職種ではないかもです…。

8 – 第一次産業系:Occupations unique to primary industry

マネージャー職1つしか載ってなかったので割愛。

9 – 加工、製造、公益事業系:Occupations unique to processing, manufacturing and utilities

マネージャー職以外ではパワーエンジニア(9241 Power engineers and power systems operators)のみ。

4.   傾向と対策

今ワーホリ中の人…

これまで来年からどう変わるかを見てきましたが、今現在ワーホリ中の人にはどう影響するのでしょうか。これは私の私見ですが、今のところSkilled Worker in Manitoba Streamは2018年の第3四半期から実施されるようなので(つまり早くて7月)、2017年内中にフルタイムで働いている人は“働いて6ヶ月”が2018年7月以前にくることになり(迅速に提出すれば)今までと変わらず半年で申請できると考えられます。また2018年1~2月に働き始める場合、タイミングによっては改定に引っかかってしまい、職種によってはワーホリでは申請できない(12ヶ月働かないといけない)可能性が出てきます。2018年3月以降にフルタイムで働き始める場合、今のMPNPリニューアル計画に変更がない限り、リストに載ってる職業に就くしかMPNPの可能性はないと思われます(LIMAでワークパーミットを取れたら別)。

これからワーホリの人…

2017年内にフルタイムで働け始められそうにない人は、MPNP申し込み時(働き始めて6ヶ月後)にリニューアルルールに引っかかる可能性のことを考えると、リスト内の職業を探すのが得策のように私は感じます。もちろんこれは私の個人的な考えなのですが、たとえば私が今からワーホリで永住権を取ろうと思ったら少しながら学生時代のバイトなどで経験があるコックかベーカーの職を探します(この2つの職業がリスト入りしてたのはきわめてラッキーだったと思ってます…いつ変更になるかわかりませんが)。しかし、経験や考えは人ぞれぞれなのでどんな職業が自分にとってベストなのかは千差万別だと思いますが、MPNPのルールもころころと変わる最近の状況では、どんなプランでワーホリ移民計画を遂行するのか、もしこのプランがだめだったどうするのかなど考えていた方がいいと思います。

長々とありがとうございました。近いうちに【留学編】をまとめます(多分来週末?)

他のライターさんへ:情報に間違いがあったら斜線を引いた上でいつでも訂正してください。

ウェブサイトリスト

  1. MPNP Renewal:新しいMPNPの概要
  2. Manitoba In-Demand Occupations:in-demand の職業リスト
  3. MPNP Renewal: Skilled Worker in Manitoba Stream
  4. Understanding Compulsory Trades
  5. Welcome to the National Occupational Classification 2016
  6. National Occupational Classification Matrix 2016(表)

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